Engine Yard Cloud への移行

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このページでは、アプリケーションを現在の環境から Engine Yard Cloud に移動させる方法について説明します。多くのアプリケーションは変更せずに実行されますが、一部のアプリケーションでは、Engine Yard Cloud サービスを生かすためにいくつかの設定変更やカスタマイズが必要となります。

できるだけ速やかでスムーズな移行を実現するには、プロセスの各手順を計画しテストすることが大切です。

前提条件

  • DNS の TTL を 5 に減らします。
  • 初期の移行計画を作成します。後ほど調整が可能な移行テンプレートを開始点として使用します。
  • サポート内容については、Engine Yard 技術スタックを確認してください。

アプリケーションの準備

  • アプリケーションをデプロイします
  • 機能の設定をテストします。対象とする一般領域は次のとおりです。
    • アプリケーションの全領域が機能することを確認します。
    • 必要に応じて E メールを送信できることを確認します。
    • アセットが正常にサポートを受けています。
    • アプリケーションがデータベースに正常に接続できることを確認します。

移行の完了

  • 現在の本番環境に影響を与える手順があればスキップして、移行計画を繰り返します。
  • 必要に応じて手順の更新または追加を行います。
  • 問題なく移行を実行できるようになるまで、反復処理を継続します。
  • 最終カットオーバーをスケジュールし、ユーザーにメンテナンスを伝えます。

特殊な要件

一部のアプリケーションには、非常に大規模なデータベースや大容量のトラフィックなど、移行に際しての特別な考慮事項があります。アプリケーションがこれらのカテゴリーのいずれかにあてはまると思われる場合は、以下をお読みください。

大きなデータ セット

たとえば 2 GB を超える大規模なデータベースを持つ場合、データベースのダンプ、圧縮、移動、圧縮解除、起動を待機するのは好ましくないことがあります。そうした場合は、データ移動の支援について、弊社のサポート組織に問い合わせるようお勧めします。弊社のプロフェッショナル サービス プログラムを通して、現在のデータベースからクラウド データベースへのレプリケーション ストリームを設定することができます。

最終カットオーバーに際しては、新しいクラウド データベースをマスター データベースに昇格させるためにデータベース管理者 の 1 人が協力し、レプリケーションが完全に実行されるようにします。これにより、移動は数時間から数分に短縮される可能性があります。

大容量トラフィックのアプリケーション

大容量トラフィック パターンを持つ場合は、ユーザーを新しい環境に移行する前に新しい環境のサイズ設定を正しく確認することが大変重要です。この点について確実性を高めるため、ロード テストを設定することができます。em-proxy を使用すると、ライブ トラフィックでのロード テストが設定できます。これを New Relic と結合することによって、トラフィックが最大となる期間のクラウド パフォーマンスを確認し、必要な調整を行うことができます。

実際の本番環境のトラフィックによるロード テストを行う方法について、詳細をお読みください。

最終カットオーバー

最終カットオーバーの段階では、上記手順を辿ることで具体化された有用な移行ガイドを手にしているはずです。移行は、エンド ユーザーが設定されているメンテナンス ウィンドウ内で必ず開始してください。以下は、最終カットオーバーにおけるいくつかの注意事項です。

  • 現在のホスティング環境でメンテナンス ページを立ち上げ、データベースをダンプする前にアプリケーションを停止します。ダンプの開始後にユーザーがまだ古いデータベースに書き込んでいることのないよう、はっきりと確認する必要があります。
  • データを修正する cron やバックグラウンド プロセスは、必ず停止してください。これには、キュー処理された任意のプロセスの実行を完了させることも含まれます (Resque などを使用している場合)。
  • DNS の TTL をカットオーバーの数日前に減らしておくと、DNS の更新が速やかになります。
  • クラウドをポイントするよう DNS エントリを更新すると、元に戻すことはできません。この操作を実行した後は、新しいクラウド環境でライブ トラフィックを受け入れるようになります。そのため、DNS を更新する前にクラウドの設定に対し最終テストを行うことが特に重要です。

このページについてのフィードバックやご質問は、以下に記入してください。サポートが必要な場合は、Engine Yard サポート にチケットを送信してください。

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